6日(水) | 7日(木) | 8日(金) | 9日(土) | 10日(日) |
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14:00 | 14:00 | 14:00 | 12:00 | |
19:00 | 19:00 | 19:00 | 19:00 | 16:00 |
チケット申し込み方法
店頭販売Loppi(24時間販売/ローソン・ミニストップ店頭)
0570-084-003【Lコード:36915】
0570-000-407(10:00~20:00)
http://l-tike.com/
J-Stage Navi
03-5912-0840(平日11:00-18:00)
http://j-stage-i.jp
まじんプロジェクト
キャスト
- 荒巻まりの
テアトル・エコー
放送映画部 - 窪田壮史
- 剣持直明
劇団だるま座 - 田代隆秀
- 常石梨乃
グルー - てるやひろし
- 大久保洋太郎
- 寺内淳志
- 関幸治
アニモプロデュース
劇団5454 - 二木咲子
株式会社
ウィーズ・カンパニー - 西園ゆうゆ
- 遠藤哲司
ALBA - 荒木知佳
- 奈良谷優季
まじんプロジェクト
劇場:中野ザ・ポケット
http://www.pocketsquare.jp/the_pocket/information/
公演期間:2016年4月6日(水)~4月10日(日)
総合企画:奈良谷優季(まじんプロジェクト主宰)
協賛:株式会社ステージリンク
脚本:長田育恵(てがみ座)
演出:田中圭介
大阪弁監修・指導:奈良谷優季
「くれない坂の猫」が生まれた背景
大阪生まれのわたしにとって、子供の頃に体験したエキスポ・大阪万博の思い出は大きい。
小学校の遠足でも行った。
山を切り開いて万博会場を作り、新興住宅地・千里ニュータウンが出来た。
「人類の進歩と調和」に向かって様々なものが開拓され、科学に啓蒙された一時代である。
反面、わたしが生きた下町では、あいも変わらぬ生活が待ち受けており、
そこに隣人としての在日韓国人が数多く居た。
同じ街で生きていても文化の違いは大きくて、隣り合っているからこそ互いが反面教師になることもあった。
科学や生活様式がどんどん進む一方で、同じ速度で隣人との溝を埋めるのは難しかった時代だ。
子供の頃のわたしの周囲には日韓の国際結婚が多かったが、若い男女の情熱だけではままならぬ事もあったとみえて、離婚する人もまた多かった。
大人も子供も互いに何気ないふりをして、実は煩雑な心の手続きを各自こっそりやりながら小さな国際交流をしていた気がする。
そんな面倒臭い子供時分のあれこれを、子供のわたしの目でなく、親の世代の物語として残してみたくなった。
東京の劇団では過去に「新宿梁山泊」や、故・マルセ太郎さんらが朝鮮人側から日本生活を描いた作品はあるが、日本人が感じる朝鮮人との関係を描いた作品はほとんど無かったのではないかと思う。
朝鮮人側からであれば笑い話や冗談ですむ話も、日本人側から書く場合は、必要以上に差別的にならぬよう非常に神経を使う。
けれど、気を使いすぎるとそれは嘘の表現になる。
ハードルが高いのである。
だから長田育恵さんも苦労しながらこの作品を書き上げて下さった。
しかも相当に切り込んで下さった。
わたしや在日の友人の体験談を丹念に聞き取り、感動作に仕上げて下さった長田育恵さんの勇気と才能に敬意を表するばかりである。
わたしが子供の頃に感じた「隣人との進歩と調和と不調和」を少しでも共感してもらえたなら幸いである。
奈良谷優季